超高速駆動メカ部品を支える精密板金技術「限りなき±0への挑戦」

私たち山一産業では、かねてより鉄道の券売機や自動改札機、銀行ATMといった乗車券や紙幣・貨幣の「通り道」となる、超高速駆動メカ部品の生産に携って参りました。これらの製品に使用されるメカ部品は、通常のメカ部品に比べてより高い精度が要求されることから、加工方法はもちろん加工以前の工程から最終出荷工程までの全工程で、さまざまな技術とこだわりをもった生産を行っています。
 

発想を豊かに、持てるもの全てを試みる

機械設備につきましては常に最新設備を備え、日常点検や設備管理、定期メンテナンスを過剰なまでに行うことで、常に加工機の能力をフルに発揮できる環境を実現しています。
 
また、人材の育成については、日頃から社内学習会や情報交換を行うことで精度追求のためのレベルアップを図り、日常作業の場面においても、より高度な精度が求められる製品については、「発想を豊かに、持てるもの全てを試みる」といった考えの下、試作要求のない製品であっても精度品質が約束されるレベルに達するまで幾度も試作を重ね、昨日まで出来なかった精度を実現するため日々取組んでいます。
 
 例えば抜き工程では、材料仕入れの段階から精度にこだわり、品質の安定したメーカー指定購入を行い、始業前に必ず行うテストカットや日々のパンチショット数の管理等と合わせて、加工精度の信頼性の向上に努めています。また、精密板金の老舗メーカーならではの充実した公差パンチを駆使することで、ワンランク上の多様な精度要求に対応しています。
 

 
 曲げ工程では、特に曲げ寸法精度にこだわり、市販金型では不可能な精度を実現するために、必要に応じて自社内にて簡易曲げ金型を起工することで、フレキシブルな対応を実現しています。
 
 その他、山一産業では、各工程の社員全員が社外認定の「検査技能資格」を取得しております。また、社内検査基準をあえて一般基準より高度なIT14に設定することで、高い精度要求をよりきびしい瞳が支えています。

ー 精密板金技術&設備 ー